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2011年 07月 05日
まぶしい日差しの中、次男と近所の公園に出かけた。大きな木が両脇にある緑の回廊をはじめあちこちでほのかにいい香りがする。並木は菩提樹で、そろそろ花が終わるころだ。
菩提樹、リンデン、ライム、しなのき、どれも同じ木のことである。数ある名前のうち初めて出会ったのが菩提樹とリンデン。中学校のころコーラスで歌った歌の中にリンデン(菩提樹)と出てきたのだったと思う。本物のリンデンの花にめぐり合ったのはアメリカにいたころではなかったか。初対面がいつだったか、しかとは覚えていないがアメリカ英語ではドイツ語と同じくリンデンと呼ばれているから分かりやすかったはずだ。 もっと印象に残っているのは1996年の夏、フランスを旅行したときにめぐり合った菩提樹。片田舎のホテルの敷地でかぐわしいにおいにひかれ、鼻をくんくんいわせていたら中庭に満開の大木があった。『ああ、菩提樹!!』と嬉しかったのを覚えている。うかつなことに、この木がマンチェスター中あちこちに植えられている柑橘類ではない方のライムと同じ木だと気づいたのは中国から戻ってきてからである。どういうわけかこのあたりのリンデン、呼び名が慣れ親しんでいるものと違うのみならず、花盛りでもいまひとつ香らない。雨が多いせいだろうか。花の形と実の形にはっと気づいて調べ、イギリスではライム、そして日本では菩提樹もしくはしなのきと呼ばれることを確認した。(厳密にはそれぞれ少しずつ違うけれど) この木の特徴ある花はハーブティーとしても親しまれている。マンチェスターで入手するできるのはティーバッグほとんど。ティーバッグに入っていてもカップに入れてお湯を注げば木の下にいて菩提樹の花の香りをかいでいるような気持ちになる。 6月に母と訪れたリヨンでも菩提樹が咲いていた。ブザンソンでも。懐かしく甘いような香りに旧知の友人を探す気持ちで周りを見回すと花をつけた菩提樹。緑の葉、薄緑の苞(ほう)、苞からぶら下がる花の中にのぞくオレンジ。自然の中にある色の取り合わせのよさにため息が出る。ブザンソンのマーケットでは苞と花をつんで干したものがハーブティー用に売られていた。『またへんなものを買って帰ってきた』と夫には大変不評であるが、乾燥した花をたっぷり一掴みガラスのティーポットにいれ、お湯を注ぐとなかなか綺麗だ。唯一の問題はティーポットいっぱいに淹れても飲む人は私一人だということ。
by lionmidori
| 2011-07-05 23:01
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