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2011年 11月 01日
10月31日はハロウィン。アメリカ化の波が押し寄せてくるイギリスではお金儲けをしたい人たちの思惑もあってハロウィンの夜に仮装してTrick or Treatをしに出かける子供が増える一方である。
イギリスでは10月の最終日曜日に通称夏時間が終わり、グリニッジ標準時に戻る。よってハロウィンには日暮れも早まり、雰囲気は満点。おどろおどろしい仮装をして暗くなってから表をあるきまわりお菓子をねだって歩く、というのは子供心をくすぐるに間違いない。とはいえやはりイギリス本土ではあまりなじみのない習慣なのだ。都会に住み、いったいどういうやからが外をうろついているかわからないようなところで外が暗くなってから呼び鈴を鳴らされても迷惑千万と言うものである。よって我が家では『トリック・オア・トリートお断り』の張り紙をし、玄関の明かりは消しておくのが通例。子供達も外に出さない。 『でもねえ。子供たちだっておどろおどろしいもののことを考えてみたりちょっと怖がってみたりしたいっていう気持ちはわかるのよね。』母とほぼ同い年のイギリス人女性が言った。昨日のことである。『商業ベースではやってるっていうところもあるし、私だって一人暮らしだから暗くなってからどこの誰だかわからない人にドアを開けたくないけど、子供達の気持ちの中にある、コワイものとどう向き合っていこうかっていうことを考えるにはいい機会かもしれないのよね。』それで思い出した。そうだ、子供・お化けといったら『納涼お化け大会』に『きも試し』。お菓子に気をとられていたけれど、薄闇の中を練り歩くのにはそういう気持ちもあるのかもしれない。小学生のころ夏祭りで公民館のお化け屋敷に行ったっけ。弟と一緒に行って、暗闇にぶる下がっていたこんにゃくにぶつかった弟があわてて走って行ってすっころび、角に座っていた血まみれのお化けが『大丈夫?』と助けてくれたのではなかったか。 仕事が忙しい中、そんなことまで考えていたら父の誕生日をすっかり忘れてすごしてしまった。
by Lionmidori
| 2011-11-01 06:51
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