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2006年 02月 18日
Parents Evening(学校での親と先生の面談日)の帰りに中国人の友人が子どもをつれて我が家に立ち寄った。四川省出身の、もうじき三十路に手が届こうという女性だ。我が家で一緒にご飯を食べるついでにこれも食べよう、とサツマイモを4本持ってきた。
時間の関係で、先に10分ほど電子レンジにかけてからオーブンで焼いた焼き芋を、彼女のリクエストでお漬物と一緒に食べた。四川省の山の合間にある村で育った彼女は私には想像もつかないような生い立ちで、底抜けに明るいけれど、こちらがぎょっとするようなことをさらりと言う。小さい時に雄牛に突き上げられて、頭に載せられて田畑を巡った話、一人っ子政策になってから妹が生まれた時にどんなに村八分にされたかという話、外のお手洗いを使っている間に豚が挨拶に来る話。どれもあまりにも唐突に、まったく無関係なところでさらり、と話されて現実味がわかないほどだったのだが。 『私が子供の頃は、お米は高くて買えなかったから1家5人、毎日焼き芋だったわ。おかずももちろん買えないから、安いお漬物を買って、それをおかずに焼き芋をかじるの。なんだか懐かしくなって、そうやって食べたくなっちゃった。ちょっと贅沢な暮らしができるようになると、以前の粗食が懐かしく、美味しいものに思われるようになるって言うじゃない?お漬物、ある?』 千切りにしたキムチと、五香漬けは品よく甘い焼き芋に良く合って確かにするするとおなかに収まったのだけれど、ああ、毎日これだけの生活ってどんなだろう。
by lionmidori
| 2006-02-18 00:16
| 食
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