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2006年 05月 19日
子供の頃、運動や体操の時間は大嫌いだった。何もかも『できない』か、『最後にやっとできるようになった』か、びりから数えて何番目、と言う具合だった。小学校で50メートル走を7秒台で走れる級友がいるのに、10秒も切れない自分のどこが悪いのかわからず途方にくれた。一生懸命練習して、できるようになったこともあったけれど、どんなに努力しているつもりでもちっともできなくて、つらい思いをしたことも多かった。自分の能力に合わせて身体を動かすことの楽しさ、自分の身体を鍛え、能力を伸ばす楽しさ、そんなことに気づくようになったのはもっとずっと後になってからだ。
上の子供は4月の最終土曜日から、日本語補習授業校に通っている。親のほうも心配したり、宿題をやらせたり、6才の子供をこんなに机に向かわせて良いのかと悩んだり、と忙しい。ところが新たなる心配事が加わった。6月には運動会があるのだが、土曜日にしか顔を合わせないからか、すでに運動会への準備が始まっている。これがかなり、体育会系の力の入り具合なのだ。すでに毎週の補習校授業項便りに運動会に向けてのアドバイスが載っている。第1回はなわとび。先週は綱引き。かなり詳しい内容で、ちょっとびっくりしている。おまけに先週は、すでに選抜リレーの選手を選び、休み時間には運動会に備えて練習すると言う。これで、息子が嫌気がさしたらどうしよう。 土曜日の午後、『で、1年生は誰が選手になったの?』と聞いても『走らなかったよ。』と言う返事。それが昨日突然に、『何度走っても僕はびりだったんだ。』と言いだした。思い煩う先に出た言葉は『ふ~ん、でも誰かがびりになんなきゃいけないのよね。』その又返事がふるっていた。『ぼくね、まっすぐ走ったんだ。毎回ね。でもびりだったから、この次はジグザグに走ってみようと思うの。』こんな具合なら大丈夫かな、と思っているところである。
by lionmidori
| 2006-05-19 07:51
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